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日本語入力は自分で

自分で書く言葉くらいは自分で書きたい。そう思って SKK という IME を使い初めてしばらくたった。 Windows IME や ATOKも一応触っていたけれど、何か違う。Linuxを触るようになって、Emacsを触るようになって、だんだんと文字を打込む量も増えてきて、何か物足りなくなってくる、と言うかIME側が勝手に自分の言葉を変える挙動が目立つ。 もちろん IME に依存しているから仕方ないけれど、なぜ IME を使うかは日本語を入力するためで “正しい” 日本語を入力するためじゃない。標準の日本語に矯正させられるのも楽しいものじゃない。 言葉は意味だけで伝えるものではないし、たくさんの表現方法がある。もし、送り仮名が間違っていても、それは打ち込んだ人間が修正すべきものだし、間違いも受け入れてあげたっていい。とにかく、日本人が日本語を書くのに通訳はいらない。

SKK は普通の日本語IMEとは性格が異なっていて(と言うより、する仕事が違うと言ったかんじ)、文法に依存することない変換を提供する。基本的に変換は単語単位、文字単位で行う。 なので、文法は自分の書きたいようにすることができ、IMEが勝手に “標準語” に変換することもない。かなり手書きに近い感覚で入力できると思うし、もう一つの目玉として、変換辞書に登録するのがとても楽チンでグー。

自分はWindows用の SKKIME を安定して使えると言われるようになった頃から使用していて。普段使う分には全然問題ないのでオススメなんですな。 今では本家の Emacs Lisp用 SKK から Unix/Linux用 skkinput2、さらに MacOSX用 AquaSKK もあるので、色んなプラットフォームで使えまっせ。

とか書いていたら AquaSKK プロジェクト::迷っている人へ というページを発見、よくまとまっておる。 このページにも書いてあったけど、大事なことを書くことを忘れてた。SKKは “万人向けでない” ってこと。

酔拳から学ぶもの

昔から、ジャッキー・チェンの “酔拳” と “酔拳2” が大好きで、テレビで放送されるたびに見ていたけれど、ちょっと調べてみたくなって検索して回った。

まず、「酔拳というものは、中国拳法の一派に属するものなのか。それとも全ての拳法の上に存在する概念的なものなのか?」 酔拳(Zui Quan)=北派拳法の酔八仙拳、ということで、酔八仙拳ということがわかった。 自分としては、もっと概念的なもので、酒精(アルコール)の字から考えて、精が体に入り込んでくることかなぁ?と義和団の呪術的要素と似たようなもの思ってたんだけど。映画では、演出だろうけども、酒が入るという現象で、主人公に特殊な霊的な要素が加わり、神がかりな強さがゾクゾクするほど興奮する。 映画のコピーだっけな?「飲めば飲むほど強くなる」ってのがあったけど、酔八仙拳では実際には酒は飲まないとのこと。

“酔拳” の映画についても調べたけれども、驚いたのが主人公が “黄飛鴻” と言う名前だったこと。「えー!そうだったの~!?」と目から鱗と目ヤニが落ちる。 ジェット・リーの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズ、略してワンチャイ・シリーズ で黄飛鴻を主人公として描いているのは知ってたけど。まさか、ジャッキーも演じていたとは…、しかも自分の一番好きな映画で…。パンフも買ったんだけどなぁ、テレビの吹替えはそういうとこがわかんないんだよなぁ。

“黄飛鴻(Wong Fei Hung)” とは実在の人物で、広東省 に生まれた伝説の存在。死後に香港で映画化されるようになって大人気となる。初期の映画では勧善懲悪のストーリーで老成した黄飛鴻を描いたらしいが、ジャッキーの酔拳で青年期を描写することによって大ヒット。 確かに酔拳も勧善懲悪ベースのストーリーで、話としてはよくあるパターン。

そして、ワンチャイ・シリーズが作られるちょい前から、このストーリー展開は変化して、香港と言う植民地となった土地と西洋との歴史を舞台にしたストーリーになってゆく。もちろん”酔拳2″も、そんな舞台で密輸団と対決する。 ただ「カッコエエ」と思っていた映画が、そんな歴史を孕んだ問題を提起してるとは…不覚。

例えばワンチャイ・シリーズの番外編の、何だったけなぁ、何とかって映画に義和団と一戦交えるシーンがあった。義和団ってのも知ってはいたけど 義和団=羲和拳 と同じで拳法の一派としてしか認識していなくて、調べてみると、白蓮教系の秘密結社だった。 んで、西洋に対し排外的になり、清朝と協力するようになるけど結局やっつけられちゃう、ってな流れ。 ここらへんの歴史のことは詳しくないんですが。そういや、高校の歴史の授業って江戸末期まではそれなりにするんだけど、それ以降って試験だ受験だとか言って、サラーリとしかしなかったけど、ウムム、これが日本の教育だとすれば悲しいもんだ。

そして、義和団ってのは宗教ベースの結社で、一般民衆の不満を背景に団員を増やしていき、事変が起こる。何だか、日本の一揆と開国と一緒にやってるような感じにも見える。

こんな感じで、”酔拳” の映画から、たくさん見えてくる。勧善懲悪のストーリーはもちろんのこと、西洋との確執、清朝の終り、官民との間での気持ち、香港と中国の問題、などなど。 でも、一番興味深いのは、この映画が “香港” で制作されたことと、”最近” の作品だと言うことかもしれないなぁ。

ま、あんまり詳しくないんで、これ以上は書かないけれど、調べてみると結構深い。まとめますと、史実を踏まえて “酔拳” を見ると別の意味でオモロイと声を大にして言いたいのであり~ます。

野良帰り

sanin_200511

10日間程、山陰の田舎で農作業をしてきました。

もう、5年以上続けてるけど。目の上に張り付いた”膜”のようなものが、ポロポロと剥れ落ちていくようで、気持よろしく飯うまく、体重も5キロほど増えて、一般人並みになったかなという感じ。 田舎から帰ってくると、全身が都会の違和感に包まれて、「何でわざわざ、こんな箱の中で暮らそうとするのか」と、冬の寒さとは別の、尖った寒さがチクチクいたします。

OOPノユメ

最近オブジェクト指向(OOP)について勉強し始めている。観念的なことは大体理解し始めてはいるのだけど、実際に使用してみるとハードコードから開放されようとして、脳みそが混沌とした状態になってくる。

一昨日の昼間、ちょっとだけ昼寝して目が覚めたとき。昼御飯が見事にOOPになってしまった夢(と言うより寝起きの思考)を見たのでメモ的報告を。

今日の昼は「うどん」にしようと朝から決めていた。ちょっと薄口醤油を多目にして、暑い夏を元気に乗り切る寸法。 昼寝から目が覚めても床に伏したまま、半分まどろんだ状態で「うどん」のことを悩む。

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ナツのよそほひ

My costume in Summer 2005.

ジージーと蝉の鳴き声が響き渡る昼下り。みなさま、いかがお過ごしでせうか。

先日、友人と葉山の海へ遊びに行きまして。ま、特にこれといって何かしたわけじゃないですけど。 写真を撮ってもらったので、自分の夏のオシャレを披露しておきます。睨んでるように見えますが、睨んでるんですよ。

まず、夏の代名詞として “麦藁帽子” 。これははずせませんな、無駄に顔を日焼けするのは得策とは思えず、街中以外ではかぶっていましょう。 そして、首に掛けたる白い布は “手拭い” というオシャレアイテム。タオルより全然涼しいし、ムレないし、モコモコしない。一番の利点は、そのまま温泉へも行けるし、急に泊まるハメになっても安心。できれば本藍で染められているもの、千円以上はすると思うけどキレイです。 あとは、もらったものばかりなので、書くのに忍びないのですが。最後にご紹介するのは “便所サンダル” 。以前は草履を履いていたんだけども。高いのと、履き始めに必ず鼻緒の部分で皮が剥けるのが、ちょっぴりイタイ。履物は履物如何と言うより、履き慣れの方が大事だと思うところなので、人に後ろ指差されようが便所サンダルです。

しかしまあ、見事に風景の中に溶け込んでおります。