もう一度、飛んでくる飛行機

1999/02/27 に見た夢

軍の飛行機が低く飛んでいて、平和な空に轟音が響く。日射しは強くなる一方で、僕は机の上で頭を抱えていた。

何かを書かなくちゃいけないのだけど、何を書くのか一向に思い出せない。というよりも、何を思い出せないのか検討もつかなかった。

すると、グレープフルーツの匂いがかすかに漂ってくる。夢の中で目が覚めたかのように、椅子から立ち上がり、匂いのもとを確かめに行く。部屋を出て、匂いの方向へ足を進めてゆくと、匂いの発信源は自分の部屋だった。

頭の中は「?」でいっぱいになったが、とにかく、さっきまで自分のいたはずの部屋のドアを開けてみると、バイト仲間のN君がバナナを持って畳に寝転んでいた。

「ご馳走になってるよ」

N君は、外の方を向いたまま言うと、机一杯に並んだバナナを食べ続けた。机に近づいてバナナを手に取るとN君が

「何だそれ?ピカチュウの真似か?」

N君も食べているにもかかわらずにだ。からかっているのだと思い、そのままバナナをかじるとグレープフルーツの味がする。

不思議だと思ったが、その前に彼に聞くことがあったのだと思い出した。

「土曜日には、空を飛ぶものの絵を一枚描くのだよねえ?」

と聞くと

「そんなもん、めんどくせえからいいよ」

やっと思い出した。絵を一枚描かなければならないのだ。何で自分が言ったことで自分がわからないことを思い出したのかはわからない。思い出したけれどもわからない。

口の中にまだ残っているバナナは、グレープフルーツの味からバナナの味へ変っていった。

すぐにまた、日射しが強くなり、軍の飛行機が飛んでくるのだろうという気がした。

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