柿渋を作ってみることにした。店で買うのもいいけど生活道具くらいは、ある程度作れなくちゃね、と思う。 今年は、親の実家で柿の実が取れる頃に間引きをしたので、ついでに紙袋2つ一杯にして持って帰った。
ちなみに、柿渋とは古くからある塗料・染料の一つで、漆や弁柄、漆喰や藍のようにとても天然素材なもの。効能としては、防腐・防水・防虫など結構な使い所がある。
作り方の大まかな流れとしては 柿の洗浄・ヘタ取り・粉砕 → 液体だけを漉し取り・保存 → 定期的に攪拌 となる。簡単。
では、実際に作ったときのメモ
- 柿を洗ってヘタを取る
用意した柿を簡単に洗ってあげて、ヘタを切取る、ついでに小さくカットしてあげる。 - 柿を細かく砕く
固いものでバカスカ叩いたり、ミキサーなどで細かくしたり、とにかく液体を絞り取れるように粉砕する。
自分は自宅にあったフードプロセッサーでチマチマやった。 - 水を加える
ヒタヒタの状態になるまで水を加える。 - 液体を漉し取る
さらしを袋状にしたものに入れて、重しなどを乗せるなりして、液体を取り出す。
なければ厚手の枕カバーみたいなものがいいかも。今回は手拭いしかなかったので、ちょっとずつ手で絞った、これが大変だった… - 液体の保存
液体を適当な入れ物に移して保存する。容器は金属以外でないといけない、柿渋が金属(鉄)と反応してしまうから。
柿渋はガスを発生させるので、容器は完全に密封にしないようにしましょう。ペットボトルに入れて蓋を締めていたら、パンパンになってアセった… - 攪拌
しばらくの間、毎日攪拌するようにする。ぬか床のようなものかな?多分発酵の促進と腐敗しないためだと思う。
結果、丸一日かけて手提げ紙袋2つから、1.5リットルのボトルに5本程度は出来ました。 今回は実験なので、幾つかの不安な点乃至挑戦的な要素がある。次の柿渋を作る際のポイントとして調べてみたい。
- 使用する柿
渋柿ではなく甘柿(富有柿)の8月中旬に鳥取県で採取したもの(幅径5cm程度)を使用。
土地の人によると7月下旬の小粒のもののほうが渋を含むらしい。ただ、これは生産地と生育状況で時期があるはず。 - 粉砕時に加える水
何の為に水を加えるのかは、ちょっとわからない。水を加えなくていいという話も聞いた。
渋を薄くして凝固しないようになのか、何か発酵時に変化があるのか、何なのでしょう。
今回は水を一切加えないものも半分作った。 - 保存時の空気
保存時に密閉してもいいのだろうか。密閉したほうがよいとも聞いたけど、どの段階で密閉すればよいのか、ガスが止まるまでかな? - 保存時の攪拌
数ヶ月は攪拌しないといけないとも聞いたけれど、これも発酵が終われば中止していいのかなぁ?
とりあえず、ここまで出来たので、あとは様子見。今回だけで、柿渋作りのポイントを掴めればいいんだけどなぁ…
はじめまして、柿渋にきょうみがあり、こちらにたどりつきました。 我が家にも柿はありますが、甘柿です。 柿渋は渋柿でないと作れないとずっと思っていました。
さて、この実験は結果はどうなったのでしょうか? 成功されたのしから? よろしければ、詳しく教えてください。メール頂けると嬉しいです。
山本